2011年6月12日日曜日

回生堂ビル



















久々の渋ビル更新です。サボってごめんなさい。
本日第2回目の渋ビル研究会活動を行って参りました。
堀田駅から名古屋高速に沿って北上。鶴舞手前までの気になる渋ビルを撮影したり愛でたり褒めたりしてきました。

ずーっと気になっていた、このビル!回生堂ビル!ようやく撮影することができました。
まずは、右から左から距離をとりつつ眺めてみます。

八角形の窓が印象的で、車で通り沿いを走っていてもかなり目を引きます。





















八角形の窓にセンターをずらした絶妙な位置にサッシの方立てが入っていますね。枠に取手のようなものがついていましたが、これは消防でしょうか?どなたかご存知でしたら教えて下さい。
機能的に必要なものなのでしょうが、意匠的にもいいアクセントになっています。

また、回生堂のやや右肩上がりなフォントやビル正面にあるケヤキのグリーンが良く合うタイル色にも注目です。





















八角形の窓だけに気を捕らわれていましたが、実は他にも渋ビル度を上げる要素たくさん。
一階の両袖部分には縦方向に馬積みしたガラスブロック。
表側をふかして台形に整えたシャッター間の壁。
そして、両側の袖壁中央にスリット。建物に陰影が増えると同時に、より縦方向への伸びやかさをシャープに表現しています。コンクリートに残る型枠あとも味わい深いですね。



















そして、ビル右側の増築したと思われる建物のせいで陰を潜めていますが、
通用口上部につけられたアゴ型のちょろ庇!(他のビルでもこの形状を多数見つけたので「アゴ」と呼んでます)





















最後に、無理に捻じ込んだと思われる郵便受け。レトロなインターホンとのセットがたまりません。


見た目のインパクト以上に、小技が潜んだ秀逸な渋ビルでした。
廃ビルになっているのが本当に惜しい…。


(う)


場所:名古屋市瑞穂区堀田通
構造:RC造
規模:3F建て